愛増す

シャニマスに関する雑文

シャニマス6thライブ、一人反省会

3/2、シャニマス6th大阪公演のday1に現地参戦した。

自分はリアルライブ自体これが初めてなのでかなり楽しみにして行ったのだが、結果としてはあまり楽しめなかった。これは決してライブの内容が悪かったわけではなく、私自身の認識の甘さ故に起きた事である。戒めを込めつつ、それを列挙していこうと思う。

 

まず私の席はスタンドAの20列付近であった。これはステージの横側にある二階席の上段の真ん中付近、つまりステージからかなり遠い席である。全体を俯瞰して見る事はできるのだが、演者の表情はもとより、誰が誰だかすら正直判別できない距離(衣装でわかるが)であるため、圧巻のパフォーマンスも「なんか遠くでやってんなぁ」と感じる距離であった。

こういう席だったことで私のテンションはガタ落ちした。基本インドアの私が初めて生ライブに来たのは演者さんを生で見たい、会いに来たからに他ならなかったからだ。しかしこれでは正直「見た、会った」という感覚は得られなかった。配信での画面越しとは違い、確実に同じ空間にいるはずなのに、彼女たちが私の目の前の現実に存在しているという実感は得られなかった。

 

そういうわけで開始早々ガタ落ちしたテンションもライブが始まれば回復すると思っていた…だがそうはならなかった。その理由は地蔵だったからだ。

何故なら私は必需品であるペンライトをライブに持っていかなかった。「ペンラ? 他の人達みんなもってて振るんだろうし、自分はやらなくていいや」とペンライトの役割を全く考えずに持って行かなかったのだ。だがこれは間違いだった。

演者がパフォーマンスをしている間、観客は席を立って見守るのだが、この時ペンライトを持っていないと手持ち無沙汰になってしまう。いわゆる「地蔵」状態だ。私も最初は「別に地蔵でもええやん」と愚かにも思っていたのだが、周りがみんなペンライトを振って応援している中で、自分だけ微動だにせずにいるのがだんだん精神的につらくなっていった。手持ち無沙汰自体がつらいというのもあるが、何もしない地蔵がいる事で、周りの人達の盛り上がる気分に水を差してしまっているのではないかと、気を遣ってしまうようになってしまったのだ。自慰機過剰かもしれないが。

何より、パフォーマンスを頑張っている演者さんに対しての申し訳なさもあった。もちろん心の中では応援しているのだが、地蔵はハタからみると何もしていない。ペンラを振る行為は演者さんを応援しているという気持ちを客観的に証明する行為なのだと気づいたのだ。あと単純に楽しそう。

地蔵である事に加え、コールの予習も全くしていかなかった。これも「他の人がやるから」という理由もあったのだが、まごう事なき陰の者である自分にとっては人前で大声を出す行為には抵抗があった。つまり恥ずかしかった。

コールは予習してなくても、モニターでリードしてくれる事もあるのでやろうと思えば出来た。しかし結局「恥ずかしい…」「間違えたら嫌だし…」「自分の声キモイし…」と言い訳してできなかった。

提供読みも「これに一体何の意味が?」と思って声を出さなかった。「おお~」とか「え~!」とかいう観客の反応も、私にとっては別に声を出すような出来事ではないので、それで声を出すならそれは自分の気持ちを偽った声になるので出さなかった。謎につまらない意地をはった。

 

そんなこんなでペンラも振らず声も出さず、拍手だけはしていたが、基本地蔵で遠くに見える演者さんを俯瞰でただ眺めていた。

もちろんモニターは左右に備え付けられている。しかし地蔵でモニターをずっと見てるだけなら、それは自室で配信を観ているのとそう変わらないと感じる。

せめて音楽を純粋に楽しもうとも思ったが、音響が天井に設置されているからか、二階上段席だと音が割れるくらいの耳障りな爆音が度々あり、それもあまりできなかった。

結局トータルではライブは楽しくなかった。途中でもう帰ろうかとすら思ってた。

けれど帰り道に考えたのは、席が悪くてテンションが落ちたとしても、ペンラ振ったりコールしたりしてはっちゃけることが出来ていれば、演者の皆をプロデューサーのみんなと一生懸命応援した…という満足感は得られたのではないかという事だ。あいにく私は地蔵を途中でやめてはっちゃける勇気を持てなかったのだが…ペンラもないし。それに結局席が最前列でも、いやむしろ最前列ならより一層応援したくなって地蔵である事がつらくなっていたかもしれない。

 

なので次回以降、どうすればライブを楽しめたのか、

それに必要なモノ、すべき事を十個考えてみた。

 

①ペンライト…どういう感じで振ってるかも映像などで確認した方がいい。

②飲み物…ペンラ振ったり声を出したりしたら必要になる。トイレ問題はあるが…

③コールの予習…できるところだけでもいいし、ちょっとくらい間違えてもいいのでしょうが、予習しておけば自信になる。自信があれば声も大きくだせる。

④体力…MC時以外は基本立つことになる。二時間弱立ってるだけでもつらいとライブを楽しむ気持ちも萎えるので最低限の体力は必要。

⑤反射神経…ペンラの色変え、コール、拍手のタイミング、演者へのリアクションなど、トロイと置いていかれる。もちろん反応できるところだけするので全然かまわないけれど。

⑥ガム…マスクして声出しをすると自分の口臭が気になるため。

⑦提供読みをする…これは意外と重要だと気付いた。最初に声を出す事でその後のコールやらなんやらで声を出す時の抵抗をなくせると考える。一度地蔵状態になってしまうとそこから声を出す事に強い抵抗感が生まれてしまったので。

⑧恥を捨てて楽しもう…もちろん節度は必要だが、「恥ずかしいから…」と地蔵に徹すると後悔するのは自分である。そしてこんな長い反省文を書くハメになる。

⑨皆でライブを楽しもうとする気持ち…独りでも自分ひとりではない。楽しもうとするみんながいる。自分だけが楽しかったらいいものでもない。みんなが楽しいのが最高だ。

⑩演者を応援する気持ち…ライブの本質。何よりも大事。それを行動で示せばいい。

 

 

以上。これから初めてリアルライブに行こうと考えている人が後悔せずに楽しむための助けになればと思います。

 

 

※地蔵で後悔したのはあくまで私個人の感想であって、「地蔵でも全然楽しいわい!」という人を否定するものではありません。

 

斑鳩ルカの望む空とは?

5thライブ最高でしたね。

アニメ化、ソロライブ、そしてついに確定した斑鳩ルカ283プロ加入…!

 

セヴン#スで匂わせてはいたが、本当に実現するのか、どういう形になるのかまではわからない状態だった。セヴン#スの感想含めそこらへん妄想してたけれど、どうやら本当に283プロの一員として単独ユニットとして活動するご様子。

 

しかしわからねえ…モロモロの問題が何一つ片付いていないのにどうやって加入させるのか。加入に際して全体越境イベントシナリオをやってくれると思うのだけれど…予告が不穏すぎる。ノーカラのにちかの不穏な独白とサイレンという伏線もあったはずだし、「ぎゅっ」とか床の絵とかこぼれる黒のインク=血ぽいとか、自殺ほのめかしてない?本気かシナリオ班?

そもそもルカが283に加入する動機をどうするのだろうか。一番の動機になりうる美琴はもうシーズであるとルカは理解してしまったはずで。

斑鳩ルカが何故アイドルになったのか、アイドルを続けているのか、そしてアイドルを続けていきたいのか、そこらへんの話は加入イベントでフィーチャーしてくれるのでしょう。

 

 

話題を変えてセヴン#スの天井努とシャニPに。

セヴン#スシナリオ内でシャニPは斑鳩ルカが八雲なみの娘だと知る。

その前にPは既に社長と八雲なみとの関係は知っているが、その事について社長と直接話した事は無かった。にちかが八雲なみのフォロワーだという事を社長は知っているはずだが、おそらく画面外でも社長から八雲なみの話が出たことは無いのではないかと。それは社長にとっては苦い過去だからだとシャニPは理解しているだろうし、シャニPからも不用意にその話題を出したりしないだろうし。

だがシャニPがルカが八雲なみの娘だと知った事で彼は社長とルカの因縁を知ることになる。「かつて自分の担当した特別なアイドルの娘がアイドルとして活躍している。」そのことに対し努が何を考えているのかはわからない、けれど何も感じていないとは考えないはずだシャニPは。

おそらくセヴン#スで「シャニP、動きます」に至ったのはルカに対してだけでなく、社長に対してもシャニPは手を差し伸べたい…というか、そういう気持ちが働いたからではないかと考えることでP天が捗る

283プロは斑鳩ルカの家になるのか?

最後の少数越境「線たちの12月」、とてもいいシナリオだった。特に透の「ただいま」はずるい。まあそこらへんの感想はおいとく。

 

このシナリオが特別なのはルカがシーズ以外の283プロアイドルと初めてがっつり絡むという点だ。その最初の相手が灯織なのだが、この人選、かなり巧い。もう最初から灯織と絡ませるつもりでベリソからの少数越境を組み立てていたのかもしれない。

ああいうシナリオにする場合、他にも成立する娘はいるっちゃあいるが、でも灯織だと物凄くスムーズに腑に落ちる。おばばに優しい嘘を自然と吐けるのが透であるように。まあ今回は本当にみんなそれぞれ相応しい役割を与えられてそれを巧く演じていたと思える素晴らしい内容だった。それでいうと「ロング・ログ・エンドロール」はあまりそういうのはなかったかも。自分の読み込みが足りないだけかもしれないけど。

 

さて、灯織だけけでなくシャニPともようやく面識を持ったルカ。美琴WINGで遭遇はしてるけど挨拶はしてないからシャニPは「はじめまして」と挨拶したわけだが、ルカはちゃんと覚えていたという事と、努やにちかだけでなく283プロ自体に強い敵愾心を持っている事が判明。坊主憎けりゃですかね。

シャニPはルカの美琴への感情や努やにちかとの因縁を知ないので困惑してたが、「見えてないものがある」とは理解した。努に訊けば一発だが、ルカの事はシャニPにはさすがに関係がないので、彼が自ら話すにはまだ因子が足りない。

ルカとは直接関係のないやり取りになるが、ラストで咲耶、凛世、透、小糸、灯織達の会話シーンを振り返る。

 

嘘だけど、めっちゃ
ほんとじゃん?
ほんとに見えたら
凛世 ────見えるものが……増えれば……
変わりましょうか……
咲耶 ────ああ……
咲耶 本当のようなものであってほしい
咲耶 ……それが、彼女を幸せにするものであったらいいなと
咲耶 願うだけだよ

 

 

一同 あ…………
灯織 こんなふうに、なれないかな
灯織 何もないところから
少しずつ、色とか線とかが増えていく────
灯織 家みたいなふうに

 

 

毎度のあらすじポエム、あれは努と七草父のやり取りだろうか。

今回のサポSSRイラストは地面に家の間取り描いている。

努は283プロを家のような場所にしたいと考えている。

 

ラストの灯織の感慨から考えても努の願いはある程度叶っているように思う。ただ今回努の出番が一瞬しかなかった事から考えても、これで努の物語が終わったわけではないだろう。283プロは283アイドル達の家のような場所になってきてはいる。その事と、仲良しごっこを否定するルカの対比が示すのは何か。ノーカラットのラストでにちかが不穏な未来を暗示しているように、シーズだけでなく283プロも巻き込む何かがルカとの間に起きるのかもしれない。

ただ上記灯織の「こんなふうに、なれないかな」とはルカとの関係の事も言っているのだろうし、努もルカの事を気にかけている。ルカの方はますます陰鬱な心になっていっているが、ルカとの物語の着地点を考えた時に、最終的には大団円で終わるはず。それが「ルカが283プロに加入する」という絵なのかはわからないし、未だその絵を描くための線はあまりに足りないが、今回のシナリオはその絵を描いてくれと私達が願い、祈るための話なのかもしれない。

 

次は全体越境たのんます

シーズG.R.A.D.編 雑感

  • まさかのルカ本人の出番がなかった…次のイベストで大暴れするのか

◆にちか編

・にちかは、あの人は今番組でかつての有名人が「生きてる実感がある。今幸せです」と語っているのを見て「死んでるじゃん」と言い放つ。それは自分の状況も含めての感情なのだろうが。

・ラスト「そうな の」は「そうなの?」の「?」が取れたタイトルで、さらにシャニPがにちかの靴を脱がせた上で彼女のための靴を改めてプレゼントするという、努と八雲なみとの対比になっているという構成でシンプルに捉えて少し感動したのだが、その後再びあの人は今番組を流しつつ、ルカ母の会話シーンを挿入し、

ルカ母「(今は)幸せですから」

にちか「(普通の日常を送ることを)ありえないからそういうの」

…見せ方がえぐいよシナリオ班。

というか実は「そうな(る)の」なのか?

 

・「幸せ」について

にちかはかつての有名芸能人が皆から忘れられ、一般人と変わらぬごくありふれた生活をしている姿を見て「死んでるじゃん」と感じた。そして彼女にとっての原点である八雲なみも実は「夢を諦めた人」であり、今はもう「ありえない、死んでいる」人である。にちか自身がその状態になる事を恐れている。

美琴も夢を諦めた人は普通の人になるのではなく、何もない人になると語る。そこにはもちろん幸せも無いのだろう。

ノログでは努がルカに「あの人は今不幸せなのか?」と尋ねると、ルカは逆説的に自分達は不幸だと言いながらも母の笑顔を思い出して、不幸だと言い切る事はしなかった。

つまりシーズの二人からすれば八雲なみは「何もない」し「死んでる」人であり幸せではない。しかしルカだけは憎き努の前だろうと笑顔の母を不幸だと評する事はなかった。ルカがそう思っているのかはわからない。なみ本人も「幸せだ」とは言っていたが本人が本当にそう思っているかはわからない。

夢を持つ事、追い求める事、諦めない事、諦める事、幸せとは何かをシーズシナリオでは特に描こうとしてきている、いわばテーマなわけで。一概に何が「幸せ」なのか定義する事は難しいが、なみのような生き方を「幸せではない」とした彼女達を描いたその事に対し、では何が幸せだと描くのか、そこに注目したい。

 

・ラストで何故かPの下に八雲なみに関する電話がかかってきたのは何故なのか。あの人は今番組スタッフがルカ母に出演交渉をしている様子から関係者である努がいる283プロに連絡をしただけか?

 

◆美琴

美琴北海道編は感動的なエピソードがあるわけでもなく虚無で、体調がよくなることはなく、実家ですらもはや自分の帰る場所ではないという確認をしただけという。やっぱりステージの上が自分の居場所であるという再確認ができて、そこで生きていこうと新たに覚悟しなおしたといえば聞こえはいいが、むしろ彼女はもう取り返しのつかないところに踏み込んだとも言えないだろうか。

体調不良もおそらく心因性のモノであり、彼女はステージのためのレッスンに打ち込むことで、自分の置かれている現実と、その事に対して生まれるネガティブな感情から目を逸らしてきた。ちょうどにちかがレッスンで自分を痛めつけていたように。今回の居場所の再確認によって、それが明確に変わったのかってのは、まだちょっとわからなかった。撮影で自ら考えたポーズを取るようになったとか前向きな変化があったと描かれていたけど。覚悟が決まりすぎてさらなる現実逃避というか、もう現実から完全に目を背けるようになったとも言えるのではないか。美琴が最終的にどうなれば満足するのか結局わからないままな以上、望んだ自分になれないままステージに立てなくなった時、美琴はその先を生きていく事はできるのか?

 

・両親について

14歳で単身上京した一人娘と少なくとも父親はそれ以来会ってない様子なのがひっかかる。家族との向き合い方は千差万別だし、北海道と東京は気軽に行ける距離ではないのもわかるが、とは言え10年も放っておく事は普通の家庭なのだろうか。

すごい裕福な家だから美琴が何をしようがどうなろうが帰ってきたら受け入れることができる環境なのかなとなんとなく感じた。だから放任主義的になっているのだと。

 

シーズG.R.A.D.前 整理

  • シーズシナリオこれまでの流れ
  1. W.I.N.G.
  2. OO-ct. ──ノー・カラット
  3. アイムベリーベリーソーリー
  4. 密着! ハロウィンワールド24時
  5. 感謝祭
  6. モノラル・ダイアローグス

 

◆美琴

美琴はプロデューサー(シャニP)がスカウトしたのではなく、努からの紹介である。どういった経緯で美琴は283プロに加入する事になったのか考える。

まず美琴とルカのユニット解散だが、この理由もまだ明確には明かされていなかったはず。ルカの事務所が人気が出たルカをソロで売り出そうとして、その方針に美琴が腐って辞めた…わけではないだろう。感謝祭の描写などから、ルカは美琴のストイックなパフォーマンスをする姿勢に付いていきたかったが、人気が出てスケジュールがタイトになってレッスン時間が減ってしまった。それでも美琴についていこうとするルカをこのままだとダメになると判断した事務所側が、美琴に話をしたのではないだろうか。加えて美琴の今後のプロデュース方針が美琴の望まぬ方針だったという可能性もある。もちろん美琴を慕っていたルカがそれを知れば事務所への反発は物凄いだろう。もしかしたら一緒に辞めると言い出しかねないかもしれない。それを危惧したマネージャーは、それを避けるために美琴にろくに理由は明かさぬまま解散してほしいと頼んだ…とかもあるかもしれない。

一方283プロの天井努だが、彼はモノラル・ダイアローグスでの描写から斑鳩ルカの動向は常にチェックしている様子であり、当然美琴と組んでいるアイドルユニット時代にも気にかけていたはずだ。そのユニットが解散となり、美琴がまだアイドルを続けたくて事務所を探していると知って声をかけたという流れが妥当だろうか。

努が美琴とルカのユニットをチェックしていたとすれば、ルカが美琴を慕っているという事も雑誌のインタなどから把握していたと思われる。とすればユニット解散の理由も元敏腕Pの努ならなんとなく察しがついたのではないだろうか。もちろん美琴側に何か事情があっての解散という可能性もあるだろうが、それを知るためにも声をかけたのかもしれない。

事務所の意向による解散だとすれば、美琴を慕っていたルカが望まぬユニット解散を強いられたと推測できる。努とルカに面識があったのかは不明であり、ルカが努に敵愾心を抱いていると努が把握していたのかも不明なため、美琴を283プロに加入させる事がルカにどう受け止められるかを努がどう考えていたのかはわからない。

 

その後はWING編本編に続く。

 

  • 2.OO-ct. ──ノー・カラット

ルカが病む。

全てがあったあの頃のように幸せになれると一瞬思ったにちか。でもそうはならなかったんだよロック。

 

  • 3.アイムベリーベリーソーリー

シャニマスというアイドルゲームで、夢を諦めた男女のストーリーであるゲームをアイドル達がプレイする…というなんとも挑戦的なシナリオ。

ノーカラにつぐ「夢を諦めない事」と「夢を諦める事」と「幸せ」の話。

美琴はにちかにダンスを教える。美琴はゲームで「セミの抜け殻」をプレゼントする。美琴と蝉といえば美琴SRサポ「dizzy」。

夢を諦めた人は普通の人になるんじゃない。「夢を諦めた人になる」そしてそれは「何もない」のと同じだけどと美琴。それは美琴が自身の事も想定して言った言葉か。

 

  • 4,密着! ハロウィンワールド24時

まあ本編ではないが。死神美琴がシャニPの中に見た輝き。それはかつて美琴が見たアイドルの輝きと同一のモノだろうか。

 

  • 5.感謝祭

そもそも感謝祭とはなんなのか。感謝祭とはいえ別に無料でもなくファンから金を取るわけだし。普段のライブと何が違うんだ、ファンに感謝するのは当たり前だっていうシーズの二人のスタンスも一理ある。だがここで言わんとしているのは、おそらく、シーズの二人はまだ他の283アイドル達と比べて、ファンと本当の意味で向き合えていないのではないかって事なのだろうか。ファンに自分達の最大のパフォーマンスで応える…その姿勢は正しいし、尊い。当然間違ってはいないんだけど、その姿勢はある意味当然の事過ぎて、何かが足りない…という事なのかもしれない。

 

  • 6.モノラル・ダイアローグス

努とルカがナポリタンを一緒に食う。

美琴が北海道に帰る。

 

  • 7.G.R.A.D.

実装前予想

◆美琴編

もちろんG.R.A.D.に出場するはずだが、美琴は北海道に帰っているのでG.R.A.D.にそもそも出場するのかさえわからない状況でどうシナリオ展開するつもりなのか。ゲームシステムとしてプロデュースしながら北海道編をやるってのはなんとも奇妙だが。第一話で物凄い尺使って北海道から聖蹟桜ヶ丘に帰ってくるのか?それとも「北海道行きの飛行機のチケットの取り方がわからなくて帰れなかったみーちゃんであった。」なのか。

→普通に予選前に帰ってきた

 

◆にちか編

斑鳩ルカ。そもそもルカはどうやってすべてを取り戻すつもりなのかというか何を取り戻すつもりなのか。

もう一つ、ルカがもし本当に八雲なみの娘であるとするなら、それを何時明かすのか。「流星のように現れて消えた人気アイドルの娘」、それを黙ってカリスマアイドルにまで成り上がった事は、非常においしいネタである。八雲なみ人気がどれほどのものだったのかはわからないが、そのカードを使えばルカは今まで以上に注目され、話題をかっさらうだろう。

つまりG.R.A.D.編の予想としては、ルカがG.R.A.D.に出場し、八雲なみの娘であるというカードを切ってくるのではないかという事だ。

→ルカ本人の出番なし。八雲なみの話は次回やる様子なのでそこで明かされる可能性は高いか?

 

 

天井努とルカ(仮)

  • 努とルカには面識があった?

 モノローグ・ダイアローグでのナポリタン会食時に努とルカが互いの事を知っていたのは、普通に考えると以前に面識があったからだ。ルカの「よく耐えられるね。誰と飯食ってんだよ?」の台詞からも、ルカは努が自分の素性を把握していると認識している。しかしここは一度あえて互いに面識がなかった可能性を考えてみたいと思う。

 

 ルカがかつては敏腕Pだった努の事を知りえる手段はいろいろあるだろう。だが逆に努がルカの事を知りえる状況は限られる。ルカが八雲なみの娘だったとしても、今の所それを公言している様子はないし、風の噂で努がそれを知るというのも考えにくい。では直接八雲なみ本人か、なみとルカに近しい人物から教えられたという可能性はある。

もし八雲なみの本名が「斑鳩」だとしてもそれだけでルカがなみの娘だとは限らない。だがルカが母親の面影を有しているとするなら、なみの本名である「斑鳩」を名乗ってアイドルをやれば、当然努の目に留まるはずだ。そうすれば努はルカの素性を調べるだろう。話としてはその方が面白いが、あまりにルカがなみに似ていると他の人間からも気づかれるかもしれないので、似ているといってたもあくまで「面影がある」くらいだと思う。

 

 とりあえず互いに面識はないが互いの事は認識していたとする。ナポリタン会食時に努があの店にいたのが本当に偶然だったのかはさておき、顔を合わせて一緒に飯を食う事になった経緯は作中で描かれていない。誘うなら努の方から誘う感じはあるが、本来面識のない無関係の他人、店で騒がしくした客を食事に同席させる行為は普通ではない。にも拘わらず努がルカを誘ったのなら、この時点でルカは努が「自分の事を知っている」と気付いたに違いない。誘ったのがルカからの場合でもそれは同じ。

 そう考えると例え初対面でも、互いの事を知っていれば、店で対面後に同席し「よく耐えれるね。誰と飯食ってるんだよ」という会話に繋げるのも破綻していないと思われる。

 

 そもそも面識があったと考えると、何故面識があったのかという疑問が沸く。ルカの方から会いに行ったのか、努の方から会いに行ったのか。いつ、どこで、何のためにと考えると、様々なコミュが妄想できる余地があるが。

 例えば努が283プロを立ち上げ、再びアイドル界に戻ろうとしているのを知ったルカがそれを許せない気持ちから会いに行ったとか。それで自分の過去の過ちを振り返って歩みを止めるべきかという迷いを抱いた努の前に、かつての親友の面影のある人物が面接に来たとしたら…とか。

 

  • 努とルカのやり取りを振り返る

店での対面時の二人の会話

ルカ よく耐えられるね、アンタ
ルカ 誰と食ってるんだよ
アハッ、誰と食ってるんだよオイ……?
社長 口のものを飲みこんでから話すといい

 

まずルカが努に仕掛ける。ルカと努の関係は明らかにされてはいないが、本来二人の関係は同じテーブルで飯を食べるような関係ではないらしい。

ルカは努に対し一物ある事を露わにしたが、それに対し食事のマナーを注意する事で、努は応えずスルーする。

 

ルカ まずいね、このナポリタン……最悪な味がする
社長 ……シェフを呼ぼうか
ルカ ……あ? アンタまずいと思わねぇの?
────アハハッ
ルカ オンチだね、283の社長さんはやっぱ

 

努にスルーされたルカは次にナポリタンが不味いと言う。説明するまでも無いが、たとえルカがナポリタンに対し一家言持っていたとしても、実際にナポリタンの味が最悪というわけではなく、努と同席して食べているから味が最悪に感じるという皮肉である。

その皮肉に対し努はまたもスルー。むしろ皮肉として受取らずに返すという高等テクを披露する。努はルカがシェフを呼べと返すとは思っていないし、実際に呼ぶつもりもないだろうから。

そんな努の態度に対しルカはとうとう彼に直接「オンチ」だと言い放つ。これは会話の流れから表面上は「味音痴」という意味になり、これだけでも失礼だが、遠回しに「ある感覚が鈍い、不得意である」という意味をこめた皮肉でもある。それは倒置法で「やっぱ」と言ってる事からもわかる。283社長が「オンチ」であるとルカに思わせる事が以前にもあったと言っているからだ。それはもちろん料理の味覚がわからない出来事があったわけではないだろう。まあこの会話の流れ自体を指して努に「オンチ」と言っているとも取れるが。

 

社長 ──
料理の味を損ねているのは誰かね

 

直接失礼な言葉を向けて来たルカに対し、努もついに皮肉で返す。「料理を不味く感じるのは自分自身の問題だろう」と。

 

ルカ …………アンタらがやったことだろ?
にちか&美琴 『1、2、3、4────!』
ルカ アンタらが……!
全部全部全部………………
ルカ 全部全部……まずくしたんだろ………………!
自分らだけ幸せごっこやってんじゃねェよ…………!

 

努の言葉にルカは感情を露わにして反論する。「アンタら」と複数系なのはその台詞の後ににちか&美琴の台詞があるので、努だけでなくにちかと美琴の事も指しているかと思われるが。

(「幸せごっこ」という指摘はなかなか。努は283プロで「家族ごっこ」をしようとしているフシがあるからだ。)

 

社長 …………
社長 ……ふしあわせなのか
あの人は
ルカ ──────っ

 

「自分らだけ幸せごっこやってんじゃねェよ」とは逆に言えば「私は不幸なのに」という意味だ。だが努は「お前は不幸せなのか?」ではなく「あの人は不幸なのか?」とルカに尋ねた。それはルカの台詞に含まれる「努への恨み節」を努が感じ取ったからであり、努はルカに恨まれる覚えがあるという事である。

そして「あの人」とは、ルカがその後想像した人物「ルカの母」だろう。努がルカの母の状況についてどれくらい把握しているのかは不明なので、純粋に疑問として訊いたとも思えるが、「あの人は不幸せではないはずだ」という意味で言っているかもしれない。

 

ルカの母 ふふふっ……
ルカ ────────ふし……
ルカ ………………っけんな………………!
ルカ アンタにそれ聞く資格はねぇよ…………ッ

 

努に「あの人は不幸せなのか?」と問われたルカが思い出したのは笑う母の姿。ルカは「ふし…」と何か言いかけたが、結局質問には答えなかった。

ルカにとって笑う母の姿はどう映っていたのだろうか? 努の質問に対して、母の笑顔を思い出したとしたら、ルカ母は自分の事を不幸だと思っている様子はなかったという事になる。母の笑顔が幸せの証だとしたら、ルカはそれを否定するわけにはいかないだろう。だから「――ふし(あわせなんかじゃない)」と答えようとしたが、(ルカ母が八雲なみだとして)人気アイドルだった彼女を早期引退に追い込んだ(と思っている)努へのジレンマがそう答えるのを止めさせたのであろう。

努が八雲なみを引退に追い込んだと思っているであろうルカからすれば「彼女はふしあわせなのか?」と訊いてくる努に対し「どの口が言ってやがる」と感じるだろうし、「聞く資格はない」と返したくもなるだろう。努ももちろんすっとぼけているわけではなく、八雲なみ引退の出来事は毎年クリスマスに亡霊がやってくるくらいには後悔して引きずっているし、責任が自分にあると感じている。それを踏まえて何故こういうやりとりになったのか考えてみたい。

 

  • 努のルカへの態度とその理由

努は八雲なみ引退の件を後悔している。だとすれば彼女への負い目があってもおかしくはないし、その娘であるルカにも負い目を感じてもおかしくはないだろう。だが店でのやり取りだけを見るとルカに対して負い目を感じている様子は見受けられない。しかしルカのSNSをチェックしている事からも努がルカの事を気にかけているのは確かである。店で声をかけて一緒に飯を食べる事にしたのもルカや彼女の母の事が気がかりだからだろう。

努は今も八雲なみやその娘の事を気にかけている。けれど娘に対し負い目は見せない。そして八雲なみが今ふしあわせだとも思っていない。

 

それは「八雲なみはアイドルを引退したが、その結果として斑鳩ルカが生まれた」からだ。確かに努は結果的に彼女の夢を奪ってしまい、そのことを後悔し続けている。けれどその過去の過ちの結果として、その後のなみはルカという子を産んだ。それはもちろん「自分の過ちのおかげでルカが生まれて、なみは今幸せに生きている」と傲慢に考えているからではない。

自分のプロデュース方針によって彼女を引退に追い込んでしまったとしても、引退を選んだのは彼女自身の選択だ。努は自分の過ちを反省し後悔はしても、彼女自身が選んだ道を尊重したかったのではないかと思う。そもそも「アイドルを引退するという選択をした彼女のこれからの人生は不幸である」と決めつける事の方が傲慢だろう。

だから努はルカの前では悪びれない。自分の過ちを後悔はしても八雲なみの選択を否定はしない。それはなみの今の幸せとルカという存在を否定する事になるから。ルカという存在は努にとって唯一の救いだったのではないかと私は感じている。矛盾と紙一重の感情を努は彼女達に抱いているのだ。知らんけど