愛増す

シャニマスに関する雑文

シャニマス6thライブ、一人反省会

3/2、シャニマス6th大阪公演のday1に現地参戦した。

自分はリアルライブ自体これが初めてなのでかなり楽しみにして行ったのだが、結果としてはあまり楽しめなかった。これは決してライブの内容が悪かったわけではなく、私自身の認識の甘さ故に起きた事である。戒めを込めつつ、それを列挙していこうと思う。

 

まず私の席はスタンドAの20列付近であった。これはステージの横側にある二階席の上段の真ん中付近、つまりステージからかなり遠い席である。全体を俯瞰して見る事はできるのだが、演者の表情はもとより、誰が誰だかすら正直判別できない距離(衣装でわかるが)であるため、圧巻のパフォーマンスも「なんか遠くでやってんなぁ」と感じる距離であった。

こういう席だったことで私のテンションはガタ落ちした。基本インドアの私が初めて生ライブに来たのは演者さんを生で見たい、会いに来たからに他ならなかったからだ。しかしこれでは正直「見た、会った」という感覚は得られなかった。配信での画面越しとは違い、確実に同じ空間にいるはずなのに、彼女たちが私の目の前の現実に存在しているという実感は得られなかった。

 

そういうわけで開始早々ガタ落ちしたテンションもライブが始まれば回復すると思っていた…だがそうはならなかった。その理由は地蔵だったからだ。

何故なら私は必需品であるペンライトをライブに持っていかなかった。「ペンラ? 他の人達みんなもってて振るんだろうし、自分はやらなくていいや」とペンライトの役割を全く考えずに持って行かなかったのだ。だがこれは間違いだった。

演者がパフォーマンスをしている間、観客は席を立って見守るのだが、この時ペンライトを持っていないと手持ち無沙汰になってしまう。いわゆる「地蔵」状態だ。私も最初は「別に地蔵でもええやん」と愚かにも思っていたのだが、周りがみんなペンライトを振って応援している中で、自分だけ微動だにせずにいるのがだんだん精神的につらくなっていった。手持ち無沙汰自体がつらいというのもあるが、何もしない地蔵がいる事で、周りの人達の盛り上がる気分に水を差してしまっているのではないかと、気を遣ってしまうようになってしまったのだ。自慰機過剰かもしれないが。

何より、パフォーマンスを頑張っている演者さんに対しての申し訳なさもあった。もちろん心の中では応援しているのだが、地蔵はハタからみると何もしていない。ペンラを振る行為は演者さんを応援しているという気持ちを客観的に証明する行為なのだと気づいたのだ。あと単純に楽しそう。

地蔵である事に加え、コールの予習も全くしていかなかった。これも「他の人がやるから」という理由もあったのだが、まごう事なき陰の者である自分にとっては人前で大声を出す行為には抵抗があった。つまり恥ずかしかった。

コールは予習してなくても、モニターでリードしてくれる事もあるのでやろうと思えば出来た。しかし結局「恥ずかしい…」「間違えたら嫌だし…」「自分の声キモイし…」と言い訳してできなかった。

提供読みも「これに一体何の意味が?」と思って声を出さなかった。「おお~」とか「え~!」とかいう観客の反応も、私にとっては別に声を出すような出来事ではないので、それで声を出すならそれは自分の気持ちを偽った声になるので出さなかった。謎につまらない意地をはった。

 

そんなこんなでペンラも振らず声も出さず、拍手だけはしていたが、基本地蔵で遠くに見える演者さんを俯瞰でただ眺めていた。

もちろんモニターは左右に備え付けられている。しかし地蔵でモニターをずっと見てるだけなら、それは自室で配信を観ているのとそう変わらないと感じる。

せめて音楽を純粋に楽しもうとも思ったが、音響が天井に設置されているからか、二階上段席だと音が割れるくらいの耳障りな爆音が度々あり、それもあまりできなかった。

結局トータルではライブは楽しくなかった。途中でもう帰ろうかとすら思ってた。

けれど帰り道に考えたのは、席が悪くてテンションが落ちたとしても、ペンラ振ったりコールしたりしてはっちゃけることが出来ていれば、演者の皆をプロデューサーのみんなと一生懸命応援した…という満足感は得られたのではないかという事だ。あいにく私は地蔵を途中でやめてはっちゃける勇気を持てなかったのだが…ペンラもないし。それに結局席が最前列でも、いやむしろ最前列ならより一層応援したくなって地蔵である事がつらくなっていたかもしれない。

 

なので次回以降、どうすればライブを楽しめたのか、

それに必要なモノ、すべき事を十個考えてみた。

 

①ペンライト…どういう感じで振ってるかも映像などで確認した方がいい。

②飲み物…ペンラ振ったり声を出したりしたら必要になる。トイレ問題はあるが…

③コールの予習…できるところだけでもいいし、ちょっとくらい間違えてもいいのでしょうが、予習しておけば自信になる。自信があれば声も大きくだせる。

④体力…MC時以外は基本立つことになる。二時間弱立ってるだけでもつらいとライブを楽しむ気持ちも萎えるので最低限の体力は必要。

⑤反射神経…ペンラの色変え、コール、拍手のタイミング、演者へのリアクションなど、トロイと置いていかれる。もちろん反応できるところだけするので全然かまわないけれど。

⑥ガム…マスクして声出しをすると自分の口臭が気になるため。

⑦提供読みをする…これは意外と重要だと気付いた。最初に声を出す事でその後のコールやらなんやらで声を出す時の抵抗をなくせると考える。一度地蔵状態になってしまうとそこから声を出す事に強い抵抗感が生まれてしまったので。

⑧恥を捨てて楽しもう…もちろん節度は必要だが、「恥ずかしいから…」と地蔵に徹すると後悔するのは自分である。そしてこんな長い反省文を書くハメになる。

⑨皆でライブを楽しもうとする気持ち…独りでも自分ひとりではない。楽しもうとするみんながいる。自分だけが楽しかったらいいものでもない。みんなが楽しいのが最高だ。

⑩演者を応援する気持ち…ライブの本質。何よりも大事。それを行動で示せばいい。

 

 

以上。これから初めてリアルライブに行こうと考えている人が後悔せずに楽しむための助けになればと思います。

 

 

※地蔵で後悔したのはあくまで私個人の感想であって、「地蔵でも全然楽しいわい!」という人を否定するものではありません。